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Nanyang Technological UniversityのMBAについて

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こんにちは、猫マグロです。

そういえば自分の学校の紹介をしてなかったなと思ったので、在学生の立場から簡単にNTUとNanyang Business School MBAプログラムの紹介をしたいと思います。

 

※記載の情報は2021年時点のものです。最新の情報はNTUのホームページをご覧ください。

 

www.ntu.edu.sg

 

 

Nanyang Technological Universityの概要

 

www.youtube.com

 

NTUはNUSと並ぶシンガポールの国立大学です。人文学系、社会学系の学部もありますが、Technological Universityの名の通り理系分野に強みを持っていることが特徴です。

1991年に設立された比較的新しい大学ですが、QS世界大学ランキング2022では11位のNUSに次いで12位にランクインしています。

自慢は世界一美しい言われたこともあるシンガポール最大のキャンパスで、敷地面積は東京ドーム40個分あります。我らが日本の北海道大学よりは狭いです。

シンガポールの西の果てにキャンパスがあり、高速道路に隔てられて陸の孤島のようになっています。実際、オーチャードロードやチャイナタウンがある市街地からのアクセスは悪く、電車とバスを乗り継いで1時間くらいかかります。

ただし、在学生の多くは学内のキャンパスに滞在し、生活自体は学内で完結できるので、あまり問題はありません。困るのはインターンで市街地に出ないといけない時ですね。

 

 

Nanyang Business School MBAの特徴

 

NTUのMBAも世界的に高い評価を受けていて、2021年のQS Asia MBAランキングではINSEAD、ESSEC、NUSにつぐ4位にランクインしています。FTのランキングだとNUSを抜いてアジア1位になっています。

理系大学の強みを生かしたプログラムが特徴で、デジタルマーケティングやテクノロジー関連の授業が豊富に用意されています。どれも結構おもしろいです。

NTUのMBAとNUSのMBAがよく比較されますが、よくNUSはAcademicとPracticalのバランス型。NTUはかなりPractical寄りだと言われます。
NUSの授業を受けたわけではないので、NUSの授業についてお話しすることはできませんが、少なくともNTUは実際かなりの実践重視で、Self Development(例えば交渉術など)そのものの授業もあるくらいですから、実践に重きを置いていると言えます。

どの授業もインプットは予習で、アウトプットは教室でと割り切っています。

 

少数精鋭

 

標準で1クラス80人、直近では50人程度で落ち着いています。コロナの影響で人数を絞っているのか、そもそも入学希望者がいないのか、併願者がNUSに流れるのか分かりませんが、とにかく欧米の大学やNUSよりも人数が少ないです。
多くの学生が学内の寮に滞在するため、学生や先生と仲良くなりやすいのもいいですね。

インド人と中国人が多いですが、学校側がクラスの国籍の多様性を非常に重要視しており、偏りがないように色々な国の学生を採っています。男女比も50:50を目指しているとアドミは断言していました。この点NTUは女性にとってはやりやすい環境かも。

この意味では日本人アプリカントの敵はあくまで他の日本人であって、限られた枠を日本人同士で奪い合うことになります。ちなみにどの年も日本人は3名前後ですが、今年は僕だけでした。

 

入学要件

 

IELTS、GMAT、エッセイ、推薦状2通が出願要件で、書類選考をパスしたらインタビューに進むことができます。インタビューをパスしたら晴れて合格です。
IELTSはoverall6.5が最低点です。GMATは明確な基準点が設定されていないものの、日本人なら600あればOKだと思います。

欧米の大学やINSEADよりも入学のハードルは低いと思いますし、これらの学校に比べると学費も抑えられるので、僕のような非エリートの出来損ないでもチャンスはあります。

細かい内容は僕の受験体験記をご覧ください。

 

www.nekomaguro.com

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期間と学費

 

期間は12ヶ月と非常に短いです。プログラム終了後は交換留学、ダブルディグリー、インターン、そのまま卒業といった選択肢が用意されています。
特に早稲田MBAのダブルディグリー制度を利用する学生が非常に多く、僕の代は全学生の20%くらいが早稲田に行きます。パリやスイスの大学とのダブルディグリー制度もありますが、なぜかみんな日本好きです。

学費は税込S$67,000程度、日本円で550万円ちょっとです。めちゃめちゃ高いですが、それでも他の欧米、シンガポールのMBAに比べれば安いです。MBAの目的にもよりますが、お金と実力があればINSEADのようなトップ校の方がいいと思います。

返済不要の奨学金も用意されていますが、同じ奨学金を優秀なインド人や中国人と取り合う形になるので、ハードルは高いです。
もらえたらラッキー程度で、奨学金ありきの予算設定はしないほうがいいと思います。