猫とマグロのその日ぐらし

誰かに役立つお金、資格、旅行、趣味のこと

MENU

骨巨細胞腫(中間悪性骨腫瘍)闘病記〜その4〜

 

手術から3日後に尿道カテーテルが抜け、以降、排尿が尿瓶になりました。

ベッド上だと姿勢の問題なのか全然おしっこがでないので、水をがぶ飲みして限界までおしっこを貯めて、押し出し式で排尿します。フットポンプは夜間だけになりました。

尿道カテーテルが取れてからはベッドの上でちょっとだけ横向きになれるようになり、体力も気力も少し復活してピクミン4で時間を潰せるようになりました。うんちは全然出ません。

車椅子に乗り移る練習をしましたが、激痛に耐えられず、すぐにベッドに戻りました。傷口が痛むというよりも、筋肉がガチガチになっていて、足が下がると激痛という状態です。2種類の痛み止めを飲んでいる状態でも激痛。

 

同時期にいびきおじさんが退院されましたが、その後は斜め向かいの老人の凄まじい歯軋りが気になるようになりました。

もう毎晩ずっとカチカチギシギシ言っているのです。いびきおじさんのいびきでかき消されていただけで、元から歯軋りはうるさかったのだと思います。

耳栓でそれなりに対処できましたが、耳栓は耳栓で変な感じがして、フットポンプも一晩中ずっとプシュプシュと足を圧迫するので、結局寝不足は解消されずに昼夜逆転に近い状態が続きます。

 

体は2日に1回のペースで看護師が拭いてくれますが、ドレーンが抜けるまでシャワー不可なので髪がどんどんベトベトになっていきます。

このあたりから理学療法士と話をするようになり、リハビリを進めていきます。

 

手術から4、5日後に右手の点滴が抜けました。繋がれているチューブが減るだけ気分的にかなり身軽になります。

車椅子に乗り移り、シャンプー台で頭を洗ってもらいました。最高でした。

病棟の廊下で松葉杖の練習をしました。足つきなしだと両手で全体重を支えるので、腕立て伏せに似たような形になり、一歩ごとに体力を持っていかれます。みんな腕がムキムキになるとか。

うんちが出ないので下剤を飲まされました。溜めに溜め込んだ4日分が一気に出ました。1本グソならぬ4本グソです。

 

 

そして手術から1週間ちょっとで全てのチューブが抜けました。

リハビリ室に行き、痛みに耐えながらリハビリを頑張りました。足がとにかく重く、自分の足ではないような感覚です。足の筋力だけでなく、体力も露骨に下がっていることを自覚しました。

自分1人で出歩けるようになりました。リュックを背負って1人で院内のコンビニに行き、体に悪そうな菓子パンとか、大好きな和菓子を買いました。病院食ばっかりだと気が狂いそうになります。

シャワーを浴び、頭から足先までさっぱりしました。入院する時に爪切りと耳かきを持ってくるべきでした。

尿瓶ではなく、看護師の補助なしでトイレに行って用を足せるようになりました。運動できるようになったので、お通じもちゃんと毎日出るようになりました。

ピクミン4をクリアしてしまったので、ONE.というギャルゲーを買いました。

 

毎日少しずつ、でも確実に、自分ができることを一つ一つ増やしていきました。

 

そして手術の日から10日目で退院。帰りにパンケーキを食べました。メープルシロップでひたひたにしてやったぜ。

右足は60度くらいしか曲がりませんし、荷重はほとんどかけられません。両手松葉杖ですし、到底一人で生活できる状態ではありません。

妻に甘えながら、自分でできることを一つづつ増やしていって、ゆっくり社会復帰していきたいと思います。

 

 

退院する時に一つ懸念事項がありました。リハビリ先がないことです。

左腕の骨折の時は、退院後に同じ病院の外来でリハビリを受けていましたが、今回お世話になった大学病院ではそもそも外来のリハビリがありません。

その上、骨巨細胞腫自体がレアな病気なので、外来のリハビリを行なっている他の病院でも受け入れてくれるところが少なく、退院後の最初の外来でリハビリについて相談することになりました。

本人としては自力で右足の可動域を元に戻すのは難しいと思っています。正座とかできるようになるのでしょうか。何とか外来で受け入れてくれる病院があればいいのですが、やっぱり難しいのでしょうか。

次に続く。