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骨巨細胞腫(中間悪性骨腫瘍)闘病記〜その3〜

 

手術から2週間後、生検の結果を聞きに病院に行きました。予約しても1時間ぐらいは待たされます。大学病院なのでこればっかりは仕方ないですが。

 

生検の結果は当初の予想通り骨巨細胞腫でした。本番の腫瘍を取り除く手術は繁忙期明けの4月の頭に調整してもらいました。前回の生検の時は3泊4日で退院できましたが、今回は痛みがより強くなることと、リハビリがあるため、1〜2週間の入院となると言われました。

この時抜糸もしました。親知らず以外で抜糸って初めてです。左腕の手術の時は、プレートを入れた時も抜釘した時も抜糸が不要な吸収性の糸を使っていました。毛抜きで髭を抜くような感覚で痛いです。

 

手術前に撮影したレントゲン写真です。見えにくいですが、黒い線で囲った部分は全て腫瘍=骨がない部分です。

 

この時から傷口のパッドもラップもなしで入浴できるようになりました。

ちょっとぐらいならと家の中では松葉杖なしで移動していたのですが、みるみるうちに痛みが強くなり、家の中でも松葉杖が必須になりました。

洗濯や料理などの家事を松葉杖なしで頑張ってやっていたのですが、松葉杖をついて料理なんてできるわけもなく、結局妻に全部任せることになりました。調子に乗るなということです。

 

また、入院前に会社に話をしておく必要がありました。仕事を持ったまま入院するのは最悪なので、投げれるものは片っ端から投げて、終わらせるものは全部終わらせました。人事にも事前に話をして、傷病手当金の申請方法などを教えてもらいました。

 

生検の手術の日から1ヶ月ほど開きましたが、あっという間に入院の日がやってきました。

流れは生検の時と一緒で、採血とCTの検査を受け、入院日当日の夜で絶食。病室が4人部屋だったのですが、隣の人(以下、「いびきおじさん」)のいびきが耳栓を貫通するほどひどく、全然眠れませんでした。翌日早朝には浣腸があり、絶飲となります。

今回は朝一8時半からの手術でした。前回は自分で手術室まで歩いていったのですが、今回は車椅子に乗せられました。車椅子だと心の準備ができないままどんどん手術台まで進んでいってしまうので、まだ自分で歩いて行く方が精神的には良かったです。

手術台に乗り、手術着を脱ぎます。寒くて震えました。左手の甲のルートが取れずグリグリされて激痛でした。左手の注射って痛いですよね。研修医と指導医っぽい麻酔科医2人がこれで大丈夫ですか、みたいな会話をしていて、不安になるからやめてくれと思いながら、目が覚めたら自分の病室のベッドの上でした。

自分の体を見ると、生検の時と比較していろんなチューブが増えていました。体が重く、手術した部分はかなり痛いです。1人でできることは何もありません。

時刻は14時前。当初、手術時間は1時間半くらいの予定と聞いていたのですが、後で聞くと3時間くらいかかったみたいです。

酸素マスクだけ手術日の夕方に外れましたが、寝返りを打てるわけもなく、同じ姿勢でずっとベッドの上です。

何もできないので余計なことばかり考えてしまいます。仕事はどうなっているのかとか、勉強しないととか、なんで自分だけこんな目に遭わないといけないのかとか、再発したらどうしようとか。首だけは動かせるので、スマホでずっとアニメとLINEマンガを見て気を紛らわせていました。

その日の夜もいびきおじさんのいびきで眠れるわけがなく、結局いびきおじさんが退院する手術2日後まで昼夜が逆転した生活を送ります。睡眠不足も相まって体力がなかなか回復せず、手術から2〜3日はこれまでの人生でトップクラスにしんどかったです。

次に続く。