こんにちは、猫マグロです。
今回は私費留学希望者を悩ませるRecommendation Letter、推薦状についてです。
MBAの推薦状とは
MBAの出願には推薦状が必要で、香港やシンガポールのMBAプログラムは2通のところがほとんどです。
推薦状といっても紙に書いてサインを貰うアナログなものではなく、Web上のアプリケーションフォームから推薦者のプロフィールやメールアドレスを打ち込むと、メールで推薦状の入力フォームが送られ、推薦者が与えられた設問に回答するという仕組みです。
香港やシンガポールのMBAの場合、大きく分けて2種類の設問が用意されています。
まずはエッセーのような記述式の設問。
こちらはアプリカントと推薦者の関係、アプリカントの過去のパフォーマンスやリーダーシップの事例、アプリカントの強みや弱みといった問いで、字数の制限が設けられているところもあります。
アプリカントについて何でも書いてください、という設問もあります。
もう一つは個人の資質を選ぶ選択式の設問です。
リーダーシップを発揮しているか、マネジメント力はあるか、交渉力はあるか、のような項目に対して、ExcelentとかGoodとかPoorのような選択肢から選ぶというものです。
私費留学生の推薦者について
推薦者は誰でもいいわけではなく、一緒のプロジェクトに参加した等、アプリカントのパフォーマンスをよく知っている必要があります。
このため、MBAの入試担当者から推薦者の理想は直属の上司ですと言われるのは当然のことです。
社費の場合だと直属の上司や前の部署の上司に作成をお願いすればいいと思います。会社公認で留学に行く訳ですから、周囲の人や上司に隠したりする必要はありませんし、推薦者もアプリカントのことをよく書いてくれるでしょう。
一方、私費の場合は推薦状を誰に書いてもらうのかという問題があります。
外資系の企業はわかりませんが、大体の日本企業の場合「私費でMBAに行く=会社をやめる」になりますから、推薦状を上司にお願いするのは困難だと思われます。
僕も当然上司に推薦状を書いてくださいと言えるわけもなく、上司でなくとも、年齢や立場が上の人に推薦状作成をお願いすることは僕にはできませんでした。
最後は身近で信頼できる人に
実際、僕は推薦者選びにはかなり悩まされました。
最初は一つ上の先輩にお願いをしましたが断られてしまい、別の先輩にお願いすることにしました。
一人は同じ部署の先輩で、もう一人は以前の部署で同じプロジェクトに関わってその後転職された先輩です。
MBAのアドミッションも日本人のそういった事情は理解されているので、直属の上司の推薦状ほどStrongではないと言われたものの、一つの推薦状として考慮してくれました。
もちろん嘘を書くことはできないので、何らかの形で自分と関わりがあり、その人が自分のパフォーマンスを評価でき、会社にMBA受験のことを秘密にしてもらえそうな口が堅い人で、推薦状の入力を快く受け入れてくれる人、といういくつものハードルを超える必要があります。
推薦状は事前に共有しておく
また、自分が書いたエッセーと推薦者の中身に矛盾があると面接で突っ込まれる可能性があるので、推薦状の内容は事前にすり合わせをしておいた方がいいです。
推奨されることではありませんが、事前に推薦状の設問を共有してもらい、こんな感じで書いて欲しいという想いを伝える。
僕の場合は推薦者二名とも英語ができたので助かりましたが、推薦者が英語が不得手な場合は、外部のカウンセラーとかに修正してもらうのも手ではないでしょうか。