お久しぶりです。猫マグロです。
しばらくブログから遠ざかっていましたが、実は骨巨細胞腫という病気になり、闘病生活を送っていました。
今も関節の可動が元に戻っていない上に、再発率が高い病気のため、この記事を公開する段階で完治とは言い難いですが、一旦治療が終わったので、これまでの経験を書いていきます。
---
診察室で骨腫瘍だと言われた時、最初に思い浮かべたのが骨肉腫で、もう死ぬのかなと思いました。
ニート生活とお別れし、転職してすぐのこと。2023年の年明けから春頃にかけて、右膝に違和感を感じるようになりました。
普通に歩くのも、膝の曲げ伸ばしも、自転車に乗るのも全く気にならないのですが、走ったり体重をかけるとギシギシと右膝が痛むようになりました。
ある日突然そうなったわけではなく、ふと気がついた時に痛みが気になるようになった感じですが、時間が経つにつれて何となくの痛みは明確な痛みになっていきました。
この時はよくある関節痛なのかと思い、市販の湿布を貼ったり、お風呂でマッサージをしていました。
2023年の春〜夏頃に、会社の人とマラソン大会に出ることになりました。
年明けに比べると痛みは明らかに強くなっていて、サポーター無しでは走れないくらいに悪化していました。
マラソン大会中、右膝を庇うように走っていたら、先輩に「右膝庇ってるよね?病院行った方がいいんじゃない?」と言われ、家の近くの整形外科に行くことに。
外観は良くみるとなんか腫れているなぐらいで、レントゲンは特に異常ないとのこと。週末のロードバイクや自宅でのローラー台のせいで関節が炎症を起こしているかもしれないと言われ、以降ロードバイクはドクターストップ。ロキソニンを朝昼晩毎日服薬し、通院で老人に混じって電気治療することになりました。
結果論ですが、そんなもので治るわけがありません。
数ヶ月その整形外科に通い、診察のたびに一向に良くならないと訴えましたが、「MRIを撮る手もあるが、大半は何もないで終わるし、過剰診療になってしまうから」と毎回ロキソニンを追加で処方されるだけでした。
結局、延ばしに延ばして10月〜11月ぐらいにMRIを撮ってみるかと提案されました。この頃には走るどころか歩くだけでも痛むようになり、近くのコンビニに行くだけでも膝用のサポーターが欠かせなくなりました。
もうこの整形外科のことを全く信用できなくなっていたので、紹介状を書いてもらって大学病院でMRIの検査と診察を受けることになりました。
大学病院の初診の日。時間の関係でその日はレントゲンだけ撮影し、別日にMRIを撮る予定だったのですが、その日に撮ったレントゲンを見ただけで医師から明らかにおかしいと言われました。
「レントゲンだけでも明らかにおかしいです。前の病院で何も言われなかったんですか?」
「レントゲンでは異常なしと言われました...」
「骨腫瘍じゃないかな〜」
「マジで...」
骨腫瘍だと言われた瞬間、頭が真っ白になり、貧血でぶっ倒れそうになりました。
この手の病気で真っ先に思い浮かぶのが骨肉腫で、足を切断しないといけないのかなとか、最悪死ぬのかなとか、悪いことばかり考えて生きた心地がせず、余命宣告を受けた気持ちでした。
「MRIを撮ってみないとわからないですが、いずれにしても骨腫瘍なら別の大学病院の専門科を受診していただくことになります。」
後日、人生で始めてMRIを撮りました。
余談ですが、MRIとCTの違いって皆さんご存知でしょうか。見た目は似たようなドーナツ型ですが、患者の体験だけでも全然違います。
CTはレントゲン同様X線による放射線被ばくがありますが、検査自体は5分くらいですぐ終わります。音もそんなにうるさくありません。CTは何度か経験があり、左腕の骨折の時も検査はレントゲンとCTでした。
MRIは放射線被ばくがありませんが、検査時間が長く、とにかくうるさいです。
僕は右膝のMRIだけで30分かかりました。30分の間、カチカチの検査台の上に寝たまま一切動けません。
音はコンプレッサーっぽい音(シュコシュコ)、工事現場みたいな音(ドドドドド)や電子音(ピピピピピ)がずっと鳴っています。
12月のクリスマス前にMRIの検査結果を聞きに行きました。
診察室に入るとモニターにMRIの画像が映っており、先生の説明を聞く前に、素人目でも骨の中に何かがあると一目でわかりました。白く映るはず骨の中がその部分だけ黒くなっていました。
「おそらく良性ですが、生検しないとわかりません。」
生体検査とは病変部位の一部を採って検査するもので、この時点で最低でも生検と治療の2回の手術が必要ということになります。
「専門科の紹介状を書くので待っててください。あと、電話してすぐに予約を入れてください。」
すぐに紹介された大学病院の専門科に電話すると最速で2ヶ月後の初診と言われ、東京の病院マジかよと思いました。いくらなんでも混みすぎです...
次に続く。