2022年10月にNanyang Technological University MBAを卒業しました。
シンガポールのMBAに行くと決めてから、NTUから合格をもらうまで、身の丈に合わない挑戦なんじゃないかと不安に思うこともありました。
入ってからも大変で、よく発狂せずにやりきったと思います。
最後はインターンをクビになって、強制的にMBAを卒業させられるという予想もしなかった顛末を迎えましたが、これもいい経験になったと思います。
MBAに行ってよかったか
行ってよかったかと聞かれると、本当に行ってよかったと答えます。
こう思う理由は、MBAで勉強したことやクラスメイトとのつながりだけではありません。
GMATの勉強をして、面接を受けて、先輩に推薦状を断られて、会社を辞めて、3週間高級ホテルで隔離されて、ホーカーでシングリッシュがわからず何度も聞き返したりして。
一つ一つの出来事が自分には新しく、経験という形で糧になりました。
シンガポールという異国の地で頑張る日本人にもたくさん出会えました。
日本で頑張る卒業生の先輩方にも出会えました。
岡山でドブ板営業をして、京都で取引先にいじめられていた時には考えられない出会いです。
MBAをきっかけに環境を変えることができたことが一番の収穫です。
MBAで得たもの
クラスでただ一人の日本人、ただ一人の営業ということもあり、最初は色々理解されないことも多かったです。
一方で、だからこそ他のクラスメイトから学ぶことも多かったと思います。
授業で何でもいいから発言しようと思い、全く的外れなことを言って、何度も恥をかきました。
毎日穴があったら入りたいと思っていたし、自身の無能さを際立たせるのが怖かったですが、NTUの先生方はクラスで唯一の日本人という面白キャラを見逃してくれる訳がなく、毎回毎回何か喋らされていました。
英語力の壁も明確にありました。
日本語すらまともに扱えない僕には、英語を勉強するには300年ほど早かったのかもしれません。
それでも毎日授業に行って、英語に浸っていると、最初は何を言っているのか全く理解できなかったインド英語やシンガポール英語もちょっとずつわかるようになっていきました。
ローカル企業でインターンをやって、英語100%の環境でも仕事でやっていけたというのも自信になりました。
未だにペラペラとは言い難いレベルですが、できないよりはマシでしょう。
Okay lah.
まとめると、MBAで得たものは、恥をかける強さとほんの僅かな自信だと今は思います。
真にMBAでの学びが生きてくるのは数十年後かもしれませんが、先の人生のことなんて分かりません。
人生どうなるかわかりませんから、今は今で楽しもうと思います。