猫とマグロのその日ぐらし

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シンガポールのスタートアップをクビになった

 

先週の続きですが、タイトルの通りクビになりました。

 

 

ある日のこと

入社から数ヶ月。気づけば月の売り上げも数百万円になり、メンバーも当初の3人から10人くらいになっていました。

東京のWeWorkの小さなスペースを借りて、僕も拠点をシンガポールから東京に移しました。南千住のドヤを月極契約して、毎朝綺麗なオフィスに出社していました。

仕事終わりになったらみんなビールを飲んだり飲まなかったり。WeWorkの特権です。ちなみに僕は牛乳ばっかり飲んでいました。

仕事は面白かったので、大変だとは思わなかったですね。と言いたいところですが、スタートアップらしく、やらないといけないことが無限にあって大変でした。

 

ある日の金曜日の朝、突然日本メンバー全員にシンガポール本社のCEOからGoogle Meetの会議通知が送られてきました。

そこでみんな察しますよね。昼一の会議で「日本市場から撤退し、カントリーマネージャー以下、メンバー全員を解雇する。」とCEOからアナウンスがありました。

CEOが一番泣いてましたね。メンバーも悔しかったですが、それ以上にCEOは悔しかったでしょう。

なんで撤退するのか細かい説明はありませんでしたが、アメリカの利上げによる景気悪化の懸念とか、VCから追加出資にあたってプレッシャーをかけられているとか、他にも色々あるとかないとか。

その日のうちにGoogleのアカウントが消され、社内のドキュメントやシステムにアクセスできなくなり、Slackも使えなくなりました。

当日たまたま出勤していた入社2週間目でクビになった中途入社の人と日比谷公園に行き、気が狂ったように叫び合いました。

うおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーとか言って。

通報されなくてよかったです。

 

シンガポールの学生ビザ剥奪と強制卒業

NTUのMBAは約1年のプログラムですが、シンガポールでのインターンを希望する場合はビザの期限と卒業を延長することができます。

僕の場合、入学が2021年7月で、最長で2023年1月までビザを延長することができました。

会社をクビになってから実家でダラダラしていると、インターンする意欲がないのにシンガポールの学生ビザを持ち続けることはできないとNTUのキャリアセンターから連絡があり、月末にビザ失効の連絡と、同時に卒業証書がPDFで送られてきました。

これほど嬉しくない卒業証書も珍しいのではないでしょうか。

 

 

クビになったことも含めて、本当にいい経験ができたと思いました。

フルタイムではなく、インターンだったので痛みも少なかった。

入社後2週間、1週間でクビになったフルタイムの社員もいたので、それは流石に気の毒でしたね。皆すぐに再就職が決まっていたのは流石だと思いました。

一番の学びは、従業員の解雇は金曜日にやるのが鉄則だということです。

ぼちぼち就職活動します。