先日の新入社員研修の中で、従業員持株会の案内がありました。
他の会社の新入社員の方にも持株会の案内があるかもしれません。
従業員持株会、入ったほうがいいのでしょうか。
検討していきましょう!
従業員持株会の仕組み
とっても簡単に言うと、従業員が給与天引きで自分の会社の株式を買う仕組みです。
僕の会社は毎月一定額を拠出する積立式になっているのですが、積立じゃないところもあるのでしょうか?
簡単な図を作ってみました。
従業員が毎月の投資金額を設定し、給与やボーナスから天引きされます。
持株会は従業員から集めたお金で株式を買い付けます。株式買付後、拠出金額ごとに株式を従業員に配分します。
株式は会社が指定する証券会社の口座にストックされていき、売る時は証券会社を通じて市場で売るか、持株会で退会・解約の手続きをとります。
売買手数料や口座管理料は証券会社ごとに変わると思いますが、僕の会社では拠出した金額に応じて各従業員が負担する手数料も変わるみたいです。
持株会のメリット
・株価が上がれば含み益が出ます。それを売れば拠出したお金が増えます。資産が数倍に増えるかもしれません。
・会社から補助金が貰える場合があります。
・持株会経由で株を購入するとインサイダー取引にならないので、自分で取引する時のような面倒な手続きが不要です。
・配当がもらえます。(財務状況がいい会社なら)定期預金よりも高い利率です。
・会社によっては株主優待も貰えます。
・給与天引きのため、現金をすぐに使ってしまうような人には貯金代わりになります。
・積立式ならドルコスト平均法が利用できるので、多少はリスクが減ります。
持株会のデメリット
・株価が下がれば含み損が出ます。それを売れば拠出したお金が減ります。100万円が紙くず同然になることもあります。
・決算が悪いと配当が減ったり、無くなったりします。
・単元株式数に満たないと市場で売却できないので、すぐに現金化できないかもしれません。
・売買手数料や口座管理料を別途支払うが必要があります。野村證券や大和証券等はネット証券よりも売買手数料が高いです。
・NISAは利用できないので、売却益が出ると税金を払わないといけません。
まとめ
持株会に入る入らないのどちらが正しいではなくて、メリット、デメリットを考えて、自分で判断する必要があります。投資ですから100%儲かるなんてありえません。
長期に渡って決まった金額を投資できるなら、ドルコスト平均法のメリットは大きいと思います。
会社からの補助金も馬鹿にできる金額ではありません。
一方で、株価が下がれば地獄です。株ですから元本保証なんてありません。
JALの従業員は上場廃止になった時にえらい金額のお金を失ったと思います。
自社株を買うお金で他の会社の株を買うこともできます。
資格学校に通ったり、語学を学ぶなどの自己投資もできます。
そっちの方が儲かるかもしれません。
自分の会社に将来性があると思うのなら持株会に入ってもいいと思います。
給与天引きで積み立てていたら、知らない間に資産が数倍になっていたなんてこともあります。
将来性がないなら...
ちなみに若い内から貯金はやめたほうがいいと思います。
若い内に投資をしてお金を増やしたり、失敗して知識を付けた方が後の自分のためになるでしょう。