Jó napot!(こんにちは!)
猫マグロがハンガリー・ブダペストよりお送りします。
今日は僕の大学の卒業式らしいですが、もう知ったこっちゃありません。
ついにアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に来ることができました。
ノイシュヴァンシュタイン城に入れなかった分、この地に来れたことが嬉しいです。
ミュンヘンではドミトリーの同室にリア充卒業旅行大学生グループがいてひどい有様でしたが、アウシュビッツでは日本人は数人しか見ませんでした。
日本人どころかアジア人がほとんどおらず、ヨーロッパの中高生とユダヤ人のグループばかり。
アウシュビッツって有名じゃないんでしょうか?ご存知でない方はぜひ調べてみて下さい。
世界遺産ではあるものの、観光地というには”重い”場所。クラクフから2時間という微妙に遠い場所にあり、周りはオーストリアやハンガリー、プラハなどの観光国に囲まれています。
でも、実際にアウシュビッツに行ったからこそ、
「いろんな人に行って欲しい」
と思ったので、一本記事を書こうと思います。
↓↓↓↓アウシュビッツへのアクセスやツアーに関してはこちら↓↓↓↓
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所へ行ってきた
毎度のことですが雨風がひどいです。
予約していた入場時間と電車の時間が合わず、早起きして6時50分の電車に乗車。
10時入場なのに、9時前にアウシュビッツの最寄り駅であるオシフィエンチム駅についてしまいました。
駅にいても仕方ないのでテクテク歩きはじめ、15分ほどでアウシュビッツに到着。
ケチな僕は有料のツアーには申し込まずに個人で回ります。個人で回ればタダ。
ガイドの代わりに売店で日本語のガイドブックを買いました。日本円で150円くらいです。
セキュリティーチェックを抜けるとすぐのところに有名な門があります。
「働けば自由になる」
そう書いてありますが、働いても働かなくても待っていたのは「死」でした。
アウシュビッツには当時の建物が残っており、過酷を極めてた当時の暮らしを見ることができます。
大量の人が殺されたガス室や絞首刑に使われた鉄の棒、銃殺刑のあとが残されています
こちらは収容された人から押収したものです。
撮影禁止の部屋にはおびただしい量の女性の頭髪がありました。
アウシュビッツは博物館になっていて、展示品が数多くあります。
ここにあげた写真は展示のほんの一部でしかないので、興味がある方はぜひ足を運んでみて下さい。
アウシュビッツから無料のバスでビルケナウへ。
ビルケナウはアウシュビッツの収容者増加にともなって作られたアウシュヴィッツ第二強制収容所です。
ビルケナウのこちらの門は「死の門」と呼ばれています。
映画にもよく出てくるので、ご存じの方も多いと思います。
鉄道でここに運ばれてきた人はすぐに労働が可能かどうか選別され、働けそうにない人はガス室に送られました。
ビルケナウは軍が証拠隠滅のために建物を破壊したので、当時の建物はほとんど残っていません。広大な敷地内には火葬場や住居、ガス室の跡が残っています。
池には犠牲者の遺灰が沈んでいます。
アウシュビッツに比べるとビルケナウはかなり広大。アウシュビッツの7倍、東京ドーム37個分の広さがあります。
本当に本当に悲しい場所です。
ビルケナウ見学後はまた無料のバスに乗ってアウシュビッツに戻り、オシフィエンチム駅まで歩きました。
ご飯も食べずに朝6時すぎに宿を出て、帰ってきたのは18時でした。
プノンペンのキリングフィールドもそうでしたが、人が死んだ場所というのは独特の空気感があります。目をそらしたくなるような、逃げ出したくなるような、吐きそうな。
アウシュビッツにまた来たいとは思いませんが、それでもこの地に来てよかったと強く思いました。人生の中で一度は行って貰いたい場所です。
おまけ:世界遺産”ヴィエリチカ岩塩坑”にも行ってきた
クラクフから電車で30分のところにある、世界遺産”ヴィエリチカ岩塩坑”にも行ってきました。
”岩塩坑”の名の通り、ここは岩塩が採掘される場所。すでに商業採掘は終わり、観光用になっています。
アウシュビッツと比較すると知名度はぐんと下がり、観光客はかなり少なかったのですが、クラクフに来たらぜひ行ってもらいたい場所です。
こちらはアウシュビッツとは違って個人で回ることはできません。最大30人程度のツアーで回ることになります。閑散期なので予約しなくても普通にチケットを買えました。
写真撮影に別途お金がかかるので写真はありません。ごめんなさい。
中には当時の採掘の様子が再現されていたり、坑夫たちがつくった塩の像が展示されています。 ツアーの最後には一面塩だらけの教会があり、これまたすごい光景でした。
クラクフに来た方はぜひアウシュビッツとヴィエリチカに行ってみて下さい!
おすすめです!