とりたい資格ランキングで頻繁に目にするのが簿記2級です。
3級からはぐっと難易度が上がり、本試験に合格するのは4、5人に1人。
それでも毎年多くの人が簿記2級に挑戦するのは、資格に魅力がある証拠です。
今回は簿記2級に一発合格した僕が簿記2級についてお話ししていきます。
簿記とは?
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。
また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
引用:日本商工会議所HP
簡単に説明すると、簿記とは企業のお金の出入りを帳簿(企業版の家計簿)に記録していくものです。
お金の出入りを帳簿に記入する能力を試すのが簿記検定です。
簿記検定の種類
簿記検定と一括りにされがちですが、検定は一つではありません。
日本商工会議所の「日商簿記検定試験」、全国経理教育協会の「全経簿記能力検定試験」、全国商業高等学校協会の「全商簿記実務検定試験」があります。
多くの場合、簿記検定と言われると日商簿記を指します。
このブログでも簿記=日商簿記を意味しています。
日商簿記検定について
日商簿記は4級から1級まであり、どの級も70%を取れば合格です。
3級からはじめて2級を目指す人が多く、2級レベルになると企業の決算書を見て意味がわかるようになります。
1級の合格者には税理士試験の受験資格が与えられます。
合格率は回によってかなりムラがありますが、平均すると3級45%、2級25%、1級10%ほど。
試験は年に3回、2月・6月・11月に行われます(1級は6月・11月のみ)。
就職・転職には2級以上で有利になると言われています。
1級の難易度は別格で、持ってるだけで尊敬の眼差しを受けられるかもしれません。
日商簿記2級について
経営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つ。
企業の財務担当者に必須。
高度な商業簿記・工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できる。
高校(商業高校)において修得を期待するレベル。
引用:日本商工会議所HP
2級では3級で学習した商業簿記に加え、工業簿記が試験範囲に加わります。
商業簿記は企業外部との取引を記録するためのものでしたが、工業簿記は企業内部のお金や製品の流れを扱います。
過去に出題された仕訳の問題を見てみましょう。
第1問(20点)
下記の各取引について仕訳しなさい。ただし勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。
現金 売買目的有価証券 当座預金 有価証券利息 受取利息 売掛金
1. 8月24日、売買目的の有価証券として、他社が発行する額面総額¥800,000の社債(利率は年 0.42%,利払日は3月末と9月末)を額面¥100につき¥99.50の裸相場で買い入れ、代金は直前の利払日の翌日から本日までの期間にかかわる端数利息とともに小切手を振り出して支払った。なお、端数利息の金額については、1年を 365 日として日割りで計算する。
3級でも一番最初に出題される仕訳の問題ですが、問題文はより長く、複雑になっています。
申込方法
各地の商工会議所のホームページから申し込むことができます。
こちらのページから調べてみましょう。
簿記2級は1ヶ月で受かる?
僕は簿記2級に5ヶ月の時間をかけ、本番は95点で合格しました。
試験の難易度に対してかなり長い時間を勉強に充てましたが、これは純粋に簿記が楽しかったからです。
ネットで「2級は1ヶ月で受かる」なんて記事があったりしますが、簿記・会計に馴染みがない方が1ヶ月で合格するのはかなり厳しいと思われます。
よくFP2級や宅建の難易度と比較されますが、試験の合格率や難易度を考えるとFP2級と同じくらいの勉強時間が必要だと思います。
まとまった時間をとれる学生の方でなければ最低でも3ヶ月はみておきたいところ。
3級合格後、すぐに2級の勉強をはじめると効率がいいでしょう。
おまけ:受検の決意を固めたら電卓を買おう
いい電卓は間違いなく簿記の学習効率をあげます。最低でも”12桁”、”GTボタン付き”の電卓を買いましょう。
メーカーによってキーの配置が違うので、普段電卓を使っている方は同じメーカーのものを購入するといいと思います。
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