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シンガポールMBA生のインターン事情

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こんにちは、猫マグロです。

今回はシンガポールMBA生のインターン事情についてお話しします。

個人的なインターン経験については、インターン期間終了後、別の記事で書きたいと思います。

 

 

いつインターンする?

 

シンガポールMBAと書きましたが、NUSとSMUのことは分かりませんので、今回はNTUの話になります。

NTUのMBAは三学期になっていて、一学期と二学期は授業がパンパンに詰め込まれるます。
このため、多くの学生は二学期の末や三学期に面接を受けて、授業が落ち着く三学期から、パートタイムのインターンを始めます。

もちろん、全ての学生がインターンをする訳ではありません。社費留学の学生は基本的にインターンはしませんし、そのままフルタイム正社員の仕事を探す学生もいます。

また、NTUのMBAは卒業を伸ばして、インターンシップモジュールというプログラムに移行することも可能です。
学期中は勉強と遊びに集中して、このインターンシップモジュールからフルタイムのインターンに進む学生も少なからずいます。

基本的には、卒業と同時に学生ビザを国に返さないといけません。
しかし、上記のインターンシップモジュールに移行すると、本来6月卒業のところ、翌年の1月までビザを持ち続けることができます。

プログラムが短く、キャリアを中断する期間を最小限にできることがNTUの特徴ですが、個人的には卒業を伸ばしてこのモジュールに移行するメリットは大きいと思います。

シンガポール国内の法律で、学期中=パートタイムのインターンシップは週16時間が上限と決められています。
インターン生を雇う企業からすると、週二日で何か責任ある仕事を任せるのは難しい。そんな状況なのでインターンから学べることは限られてしまいます。

が、フルタイムのインターンだと話は変わってきます。会議だって呼ばれますし、責任ある仕事も任せてもらえるようになるでしょう。

 

インターンを見つける方法

 

NTUの学生がインターンを見つける方法は、大きく分けて3つあります。

一番多いのは大学のキャリアオフィスから紹介してもらう方法です。
毎週のように、大学のキャリアオフィス経由でインターン募集の案内がメールで送られてくるので、興味があるものに応募します。
他の方法よりも、「MBA生を探しています」という内容で求人がくるので、学部生向けの求人よりもハイレベルで、平均的な給与も高いのが特徴です

二番目に多いのはLinkedinや求人サイトなどを使う方法です。僕はLinkedin経由でインターンを見つけました。

そして、最後は卒業生や知り合いから紹介してもらう方法です。

 

シンガポールのインターン事情

 

シンガポールでは就労ビザ(EP)の要件が年々厳しくなっていて、企業が外国人を雇いにくい状況です。そんな中で、インターンはある種の抜け道になっているように思えます。

インターンは無給のものから2,000ドル程度のものまでありますが、いずれにしても時給換算するとマクドナルドのバイト以下しかもらえないのがザラにあります。
某大手E-commerceで働いている人から話を聞くと、実態は安月給のインターンで実務が成り立っているとかないとか。それだけインターンは企業に大きな影響をもたらしています。

本来は6,000ドル出さないといけない外国人を、期限などの条件付きではあるものの、1,000ドル程度で雇えるのですから、企業側もどんどん使ってやろうという感じです。

一方、特に自国外での就業経験がない学生にとっては海外で働くという貴重な経験ができる機会ですから、給料が安いのは割り切って働きます。
シンガポールは最低賃金の設定もないため、経験させてやる代わりにタダで働けという企業も少なくありません。そんな条件のインターンでもMBA生は経験のために労働力を差し出します。

特に、初めて海外で働きますという学生をフルタイムの正社員のポジションで雇うのは、企業にとってはリスキーです。
この点、現地でインターン経験がある人の方が雇おうという気になりますし、一部の大企業はインターン経由じゃないとフルタイムの正社員に移行できないようになっています。