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新卒で入社して4年間勤めた会社を辞めました

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こんにちは、猫マグロです。

今はNanyang Technological UniversityのMBA生活真っ只中です。MBAは私費での留学なので、留学に伴い、新卒で入社して4年間勤めた機械部品メーカーを辞めました。

今回は退職エントリのつもりで記事を書きたいと思います。

 

  

入社したきっかけ

 

インターンシップも含めて割と早い時期から就職活動を始めましたが、面接があまり得意ではなく、最終面接前で落ち続けました。
僕がターゲットにしていた化学メーカーと機械メーカーは文系の採用人数が理系に比べて極端に少なく、自分の能力不足もあって苦戦。結局4回生の6月に内定をいただいた企業2社のうち1社に入社しました。

最終的に入社を決めた会社から内々定の連絡をいただいた時点で最終面接の案内をいただいていたもう1社を受け、即日で内々定をいただきました。
こっちは誰もが知っている有名企業でしたし、自分が好きな商材に関わることができる本当に素敵な会社でしたが、この会社に入ると関西に戻ってくることがないとわかっていたので、関西に基盤がある今の会社に決めました。

今思えば非常に安易な選択だったなと思います。

 

www.nekomaguro.com

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入社後4年間のこと

 

入社して4年の間に何度も異動を繰り返していたので、仕事はいつでも新鮮で、勉強の日々でした。裏を返せばいつまでも知識ゼロの新入社員の状態で、いつも上の人に同情されていました。

 

入社1年目

4月に入社してすぐ、電話応対や名刺交換などの全体研修が1ヶ月がありました。
経理を希望していましたが、その願いは叶わず事業部に配属されることに。
5月から11月まで全国各地の工場で現場実習を行い、11月からは競合他社製品の調査にかかわる仕事をしていました。

入社2年目

海外関係の部署に異動になりました。
海外販社向けの販促用品を作ったり、経営会議用の資料を作ったり、マーケティングリサーチしたり、色々やりました。その後国内営業部に異動してOJTが始まりました。

入社3年目〜4年目

国内営業担当者として価格や納期の折衝、展示会やセミナーの開催、製品仕様の打ち合わせなど、メーカー営業の最前線で頑張りました。

 

ざっくり書くとこんな感じですが、特に営業では日々トラブルに忙殺され、クセが強いクライアントからの電話に怯えていました。
嫌なことも辛いことも数えきれないくらいありましたし、一泊3,000円のど田舎のビジネスホテルで一人涙を流すこともありました。
内向的な僕にはルート営業はあまりにもストレスが多い仕事でした。

 

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一方、経営層の意思決定に関わる重大な資料を作ったり、自分のプレゼンで数百万の売り上げにつながったこともありました。
業界柄ウエットな部分が多く、人間関係の構築に一番苦労しましたが、幸い社内の人間関係には恵まれ、自分のスタイルを確立して自由に仕事ができました。
好き勝手させてくれた上司には本当に感謝しています。

 

退職を決めた理由

 

退職を決めた理由は二つあります。
まず、Nanyang Technological UniversityのMBA(以下NTU)から合格の連絡をもらったこと。そしてモンスタークライアントと折衝するストレスが限界に来ていたことです。

MBAは僕の学生時代からの野心で、入社した時点で3年〜5年くらいで退職して留学することを決めていました。
IELTSやGMATを受けて、必要なスコアが出たのが去年のこと。
NUSとNTUに出願し、今年の頭にNTUから入学許可の連絡をもらってすぐに上司に退職を伝えました。

モンスタークライアントとの折衝も限界で、早く逃げ出したかったというのも理由の一つです。
とにかくメンタル面で限界でしたし、爪の変形や全身のかゆみなどの身体症状が出て、薬なしではやっていけない体になっていました。
結局会社のストレスチェックで引っ掛かり、産業医の面談にも呼ばれました。

  

社内異動や組織改変で感じたこと

 

僕は部署間の異動が非常に多く、同期の中では一番多く異動の回数が多かったです。
社内ではなんでもそれなりにできる人、という扱いを受けていました。
周囲の人に比べると会計やITの知識があったので、便利屋みたいに思われていました。

一方で、何か強みがあったかと聞かれると答えられません。営業力がずば抜けていた訳ではありません。ITリテラシーはあれどスキルはゼロです。
中途半端なスキルの寄せ集めで、厳しく言うと自分で稼ぐことができない人でした。

僕はこのことに危機感を覚えて仕事をしていましたが、文系総合職のサラリーマンはそんなものなのでしょうか。
大卒の総合職は経営幹部候補ですから、色々な職種を若いうちに経験させようという考えになるのは自然なことかもしれません。
ですが、僕は全部中途半端で、とにかく危機感を持っていました。

会計系の専門職を目指そうと思ったことは何度もあります。というか今でもその野心を持っています。大学生の時に思い切って会計士の勉強をすれば良かったなと今では思います。

昔の彼女に浮気されて吹っ切れるのに3年かかり、その間はもう覇気がゼロ、活力ゼロの状態でした。その間にぶっ倒れるほど勉強していれば今この瞬間は変わっていたかもしれませんが、あの3年間は自分の人生に必要だったと思います。

逃げるのは甘えで恥ずかしいことなのか

 

会社を辞める人に対して、なんでもかんでも仕事を辞めるのは逃げだと言う人がいます。
逃げた本人から言わせてもらうと僕はこの考えが嫌いです。

確かに逃げたくて仕事を辞める人はいます。目の前の問題や自分の課題から逃げようとしているのは事実です。
でも逃げて何が悪いのでしょうか。
逃げだという人は、退職した人が選んだ次の道が茨の道だとどうして断言できるのでしょうか。
その時に逃げた障害がまた自分を阻むとどうして断言できるのでしょうか。
何をもって今の組織で自分を押し殺す方がその人の人生を豊かにできると判断するのでしょうか。 

逃げるという選択肢を選ぶことができた人に向かって逃げるなという人は、その人がその組織を見限った、自分が見限られたという視点を持ってもいいのではないでしょうか。