
こんにちは、猫マグロです。
簿記論、財務諸表論の勉強方法について以前にも記事を書いていましたが、今回は国税徴収法の勉強方法をご紹介します。
今回の国税徴収法も、簿記論、財務諸表論と同様に、大原の教室通学で授業を受け、大原のカリキュラムに沿って勉強していましたので、そのつもりで参考にしていただければと思います。
また、現時点で合格しているかどうか分からない(自己採点すらしておらず、結果がどうなるか全く予想もつかない)ので、話半分くらいで読んでいただければと思います。
理論の勉強方法
国税徴収法の理論について
数ある税理士試験の税法科目の中でも、国税徴収法はボリュームの少なさがウリみたいに思われていますが、2026年受験用の理論サブノートの問題数は46題で、ミニ税法と言われる他の酒税や固定資産税の約2倍です。他のミニ税法は計算のボリュームも多いので、これをもって科目全体の勉強時間を判断することはできないのですが、私が受験経験のある財務諸表論と比較すると、理論暗記の大変さは倍どころではありませんでした。
とはいえ、大原が重要度別にAランク、Bランク、Cランクと分けてくれるので、46題全てを一言一句のレベルで覚えないといけないわけではありません。私もAランクは一言一句、Bランクはかろうじて作文できる程度、Cランクは理論テキストを数回見ただけでうろ覚えと、かなりメリハリをつけて理論暗記しました。
確認テストを含めて、直前対策模擬試験までは理論の出題範囲が公開されるので、目の前の確認テストや模擬試験に向けた理論暗記しかしておらず、カリキュラム進行中に模擬試験に出題されないと分かっている理論を暗記し直す余裕はありませんでした。
直前期には、ファイナルチェックテキストに理論回転表という理論暗記のスケジュール表が載っているので、これを愚直に守って個別理論の暗記を行っていました。
国税徴収法の試験で出題される理論問題は下記3つに大別されます。
①理論サブノート(TACなら理論マスター)の問題をベタ書きする問題
②理論サブノートの複数のページから該当部分を抜き出す横断型の問題
③理論サブノートの問題を提示された事例に即して回答する事例形式の問題
今回の試験では上記の3つの形式全てが出題されたのですが、理論サブノートの問題を丸暗記して対応できるのは①のベタ書き問題だけで、②と③はテキストの読み込みによる内容理解と答練や過去問、応用理論テキストでの問題演習が必須です。
理論暗記の方法
覚えられれば何でもいいので、人それぞれ覚えやすい方法があると思いますが、私は財務諸表論の勉強をしているときから個別理論の暗記は音読(暗唱)しかしていませんでした。理論サブノートの小問ごとに、文章を細かく分割して、各文章の冒頭から順に暗唱して、徐々に暗唱できる範囲を増やしていくやり方です。こちらの方の方法と同じ方法です。
本当は音声もあった方が暗記の効率はいいと思いますが、大学受験の英語教材のように別売りのCDがあるわけでもなければ、自分で自分の音声を録音して聞くのも小っ恥ずかしいので...
その場で覚えられても、どうせ次の日にはほとんど忘れているので、忘れたら覚え直しです。覚えては忘れ、覚えては忘れを何十回も繰り返します。今回の試験でも理論ベタ書きの問題は満点近い点数が必要で、1問白紙で出すとアウトという感じだったので、とにかく覚えないといけません。
通勤電車では理論サブノートを広げながらブツブツ言っていましたし、移動中もブツブツ言っていました。周りから見たら近づいてはいけないタイプの人で、実際に気持ち悪い人だと思われていたと思います。これは勉強ではありません。修行です。
理論サブノートをただ読む、ペンで書く又はPCでタイピングするという勉強は一切せず、理論を書くのは答練や応用理論の問題を解く時だけでした。
一方で、事例形式の問題に対応するためには、要するにその条文が言いたいことは何なのか、どのような背景でその法律ができたのかなど、各問題ごとの趣旨を理解する必要があり、本試験でもその趣旨が聞かれたりするのですが、これは理論サブノートには書いていません。このため、理論テキストの解説ページを読み込んだり、理解できない部分は授業のWebフォローを視聴したりと、理解のための勉強も個別理論の暗記と同時並行でやっていました。
計算の勉強方法
国税徴収法の計算について
国税徴収法は理論100%の科目と誤解されがちですが、実際には配当計算とよばれる計算問題があり、大原では計算テキストと計算問題集がちゃんと配られます。
とはいえ計算問題の出題割合や出題頻度は多くなく、計算が全く出ない年もあります。範囲も狭く、国税徴収法の計算問題集は、簿記論で大量に配られる問題集のうち薄めのやつ1冊分くらいの厚みで、個別問題の問題数は50題程度です。難易度は簿記論の方が圧倒的に難しいです。今回の試験では小問1問分のみ計算問題が出ましたが、計算問題集のAランク個別問題みたいな問題で、解けなければ致命的なレベルの基本的な問題だったと思います。根抵当権の問題など難しい問題もありますが、平均して簿記論の計算問題と比較すると簡単です。というか、簿記論が難しすぎます。
計算の勉強方法
勉強方法は簿記論と同じで、授業を受けて、テキストを読んで、あとは計算問題集の問題を繰り返し解くのみです。フルタイムで働きながらでも1週間あれば個別問題全てを一周できるので、個別問題は計10回ほど、総合問題は計3回ほど解きました。
簿記論や財務諸表論の第三問とは異なり、結論の数字だけを書けば言いわけではなく、計算過程も書かないといけないので、一度解けたからと言って放置しておくと、国税徴収法特有の答案の書き方を忘れてしまうので、定期的に問題を解くことと、模擬試験や本試験直前に問題集を解き直すことが大切だと思いました。
また、国税徴収法の目的や、今回の試験でも出された法定納期限等の意義など、理論テキスト・理論サブノートに載っておらず、計算テキストにだけ載っている内容もあるので、計算テキストの読み直しも必須です。この意味でも市販の理論サブノートだけでの合格は絶対無理です。
直前期の勉強方法
一通りのインプット用の授業が終わり、いよいよ直前期に入ると、目先の模試に向けた理論暗記と計算問題集の復習、応用理論テキストの復習ばかりやっていました。模試は毎回時間を測って5周、応用理論テキストは4〜5周(模試の範囲としてアナウンスされた項目は7〜8周)はしたと思います。
応用理論テキストは過去問を項目ごとに集めた問題集で、今回の試験はこれをどれだけやり込めたが重要だったと思います。応用理論テキストは問題の下にすぐ答えが書いてある大学受験の数学のチャート式みたいな形式なのですが、読むだけだと理解した気になって意味がなさそうだったので、特に事例問題は例え時間がかかっても手を動かして解答するようにしていました。
一方で、過去問題集(年度ごとの過去問10年分)は理論テキストを見ながら1周解いたのみで、ほとんどやりませんでした。大原も過去問題集をガッツリ3周も4周もやるよりは、その時間で応用理論テキストの復習をした方がよさそうな雰囲気を出していました。
9月開講か1月開講か、大原かTACか
大原、TACともに、国税徴収法は9月開講と1月開講があります(4月開講は論外)が、初学者は1月から開始せざるを得ない理由がない限り9月からやった方がいいと思います。
大原は9月〜12月で国税徴収法の範囲の8割ぐらいを1周し、1月から年内とほとんど同じ授業をまたやるのですが、この9月〜12月の間は毎回の授業で先生が何を言っているのか本当に分かりませんでした。人生で申請による換価の猶予の申請とかの手続きを経験したことがある人が国税徴収法受験生の中でどれだけいるのでしょうか。いきなりそんなことを言われても理解できるわけがありません。
1周目で国税徴収法の全体像をぼんやりと掴むことができ、2周目でやっと点と点がつながって、個別の内容がなんとなく分かるようになりました。1月スタートの初学者と比較して、滞納処分のフローやその他保全措置等、国税徴収法の科目の全体像を把握した上で個別論点の理解を深められるのは大きなアドバンテージだと思いますし、逆に1月に開始するということはこのアドバンテージを捨てることになります。
あと、9月スタートの教室通学は大原だと水道橋校、池袋校、梅田校の3校で開講されていますが、TACは梅田校のみなのですね。東京でやらない謎。私は当然大原推しです。
