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MBAの授業についていけるか不安な人へ

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こんにちは、猫マグロです。

今回はMBAの授業についてけるかどうか不安な人に、というお題で、これからMBAに入る、もしくは受験を考えている方へ向けて記事を書きたいと思います。

 

 

"MBAの授業についていけない"を分解すると英語が原因の場合と、授業内容が原因の場合の2パターンに分かれます。

 

1.英語の問題

こっちがとにかく厄介な問題です。学校の先生の多くは割とゆっくり話してくれますし、先生の英語はシンガポール、インド英語の中でも比較的聞き取りやすい方ですが、それでも理解できないことが多々あります。

そして先生以上に問題なのが学生の英語で、特にインド人の英語が本当に聞き取れない。
僕の場合、インド英語にまともに触れたのが人生初ですから、ぶっちゃけ分からないのは当然なのですが、ディスカッションに多くの時間を割くNTUのMBAでは致命的です。
ずっとSorry?、Sorry?と繰り返すと申し訳なくなってくるものの、相手の話の内容が理解できないと返事しようがありません。

僕は自他共に認めるクラスで一番英語ができないやつです。英語が理解できないのは自分の責任だと理解して、割り切って授業に望んでいます。そうでもしないとやってられない。
うまく説明できなくて、いつも恥をかいています。先生に、「お前は何を言っているんだ」みたいな顔をされて、クラスのみんなに同情されています。でも、どうしようもないんです。

できないことを割り切ることも精神衛生的には重要ですが、これからMBAに入るという人は、とにかく英語力を鍛えてください。
他の勉強は後回しでいいので、英語で聞く、話すをとにかく向上させてください。本当に大事です。

 

2.授業内容の問題

結論、こっちは何とかなります。

今年のNTUの学生の半分くらいは有名大学のビジネス系の学部を出ていて、厳しい競争社会の中でいい成績を収めてきたエリートたちです。
MBAで習うようなことを仕事でやってきたコンサル、金融業界出身者も多いですし、何をしにMBAに来たのかわからないくらい授業内容は全部知っていますという学生もいます。

そんな環境なので、ファイナンスや会計の授業は比較的基礎的な内容ではあるものの、知識がないとついていくのはかなりキツイです。
会計の授業で例えると、簿記1.5級くらいの財務会計の内容を1回3時間、計6回の授業で全部カバーしようとするようなスピード感覚です。

ここで差を生むのは予習と復習です。しっかり予習をして、復習をする。
ただそれだけのことですが、これをしっかりやってさえすれば、積極的に発言して、質問できるまではいかなくても、授業についていくだけなら難しいことではありません。NTUはまともに復習する時間もあまりないですが。

 

僕は今年のNTUのMBAで一番英語ができない学生ですし、知識も他の学生に比べると微々たるもの。地頭も圧倒的に悪い。まさに底辺です。
そのくせ僕が学年で唯一の日本人というだけで目立っているため、先生にあてられる数も他の学生より明らかに多いです。

他の学校でも同じような状況の日本人学生がいると思いますし、GPAが足りずに放校(強制退学)になってしまう学生もいれば、ストレスで病んでしまってドロップアウトする学生もいると聞きます。

これは僕の考えですが、結局最後まで生き残れるかどうかは恥をかけるかどうかだと思っています。
どれだけ恥ずかしい思いをしても、どれだけ惨めな失敗をしても、気持ちを強く持って、余計なことを考えずに毎日やるべきことをやる。
僕は人生で何度も恥をかいてきましたし、今更失うプライドなんてありません。

立派な学歴と職歴をひっさげて海外のMBAに乗り込んできた学生にとっては簡単そうに見えますが、思いっきり恥をかいた失敗体験がないエリートにはむしろ過酷な体験です。
実際簡単ならドロップアウトする学生はそもそもいないことになりますし、これまで失敗という失敗をしたことがないような人なら尚更です。