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元メーカー勤務の無能営業マンがMBAの授業についていけるのか

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こんにちは、猫マグロです。

他のMBA同様、NTUでも金融とコンサル出身者、財務系職種出身者の割合が多くなっています。今年はこんな感じでした。

 

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で、金融やコンサル以外の業界から来た人がMBAやっていけますか、という質問をたまに頂くので、ここで回答したいと思います。

結論、「むしろそれは強みです」というのが私の回答です。

 

実際、「前はコンサルでした」「会計士です」「投資銀行でアナリストやってました」みたいな人は会計やファイナンスの授業で無双状態です。
実際の授業で例えると、会計の授業でやってる内容は簿記2級〜1級ぐらいの難易度です。
会計士のクラスメイトからすると、なんでこんな低レベルな内容に学費を払わないといけないんだと不満爆発ですが、一方で、エンジニアは借方貸方ってなんじゃいとヒイヒイ言っています。

それなら元金融・コンサルの人たちが当然のようにBest Student Award的なポジションを独占して、そうじゃない人は置いてけぼりにされるのかというとそんなことはありません。
MBAはファイナンス系の授業だけではなく、僕のようなセールス・マーケティング職の人が活躍できるマーケティングの講義もあれば、理系の人が当然のごとく優勝するデータ分析の授業なんかもあります。

何よりも、MBAに来る年齢の金融やコンサルの人の多くは事業会社の経験がありませんから、業界の知識がないという明確な弱みがあります。
元メーカー勤務の僕からすれば、メーカーから代理店、代理店から中間卸、卸から小売、最終顧客というサプライチェーンの中で、どいつもこいつもウェットで、泥臭い人間関係を築きながら、誰かが妥協しながらなんとかやっている、というのが実際のビジネスでしたが、実際に働いたことがない人がそんなことを知っている訳がありません。
そういう意味では、クラスでは少数派であればあるほど独自性を出すことができます。

コンサル出身者も会計士もたくさんいますが、メーカーで営業やってましたという人間は僕だけです。
そもそも日本人が僕だけですし、先生は僕の経歴を面白がっていると思います。NTUには早稲田のダブルディグリー制度があるため、日本に興味を持っているクラスメイトも多く、そんな彼らも面白がってくれているような、いないような。

MBAでは先生はあくまでもファシリテーターの役割で、授業の中身を作っていくのは学生自身です。
知らない分野は知っている人に助けてもらったらいいし、知っている分野があれば分からなくて困っている人を助けてあげればいい。そもそも知らないから勉強しに来る訳です。
だから、ファイナンスの知識が無くても、マーケティングの知識が無くても、堂々とMBAに乗り込んでいけばいいと思います。