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Nanyang Technological University MBA class of 2022のクラス構成

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こんにちは、猫マグロです。
今回はNTU MBAの今年のクラスについてサクッとご紹介します。
 

  

概要

 

クラスサイズ:52人
国籍:12カ国
女性比率:42%
平均勤続年数:5.2年
平均年齢:27歳
平均GMATスコア:685
出身業界上位:コンサルティング18%、ファイナンス15%、テクノロジー15%

詳細は上から順番に説明していきます。

 

クラスサイズについて

 

NTUのMBAは例年80名程度ですが、今年は極端に少なく、他校ダブルディグリーの方を含めて54名でした。
個人的に把握してる限り、早稲田とのダブルディグリーが13名、ESSECとのダブルディグリーが1名、St.Gallenとのダブルディグリーが3名。
単に応募が少なかったのか、オンラインになることを見越して学生数を絞ったのかどうかは不明です。
また、コロナの影響を考慮して、入学を一年先延ばしにした人も居ると聞いています。

 

国籍について

 

国籍の内訳は下記の通りです。パーセンテージで書くとややこしいのですが、ざっくり2%=1人です。

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NTUは多様性をかなり気にして学生を採っていますが、今年は中国とインドで60%を超えますので、国籍の多様性という観点ではイマイチのような気もします。コロナの影響で学生数自体が少ないので仕方ありませんし、アジアの人口の縮図とも言えます。

毎年2〜3人は日本人がいるようですが、今年は僕だけ。正直日本人1人はかなり寂しいです。日本人の多くは、NTUとNUSの両方に合格した場合、ランキングが高くて日本国内でも知名度があるNUSを選びます。

 

女性比率について

 

どこのMBAも男性が大半を占めがちですが、今年のNTUの女性比率42%という数字は驚異的な数字だと思います。大学は50%を狙って採っていると言っていました。

女性だから受験時に忖度されているということもなく、ゴールドマンサックス、PwC、ソフトバンクなどでキャリアを積んできたエリートウーマンばかりです。在職中は少なくとも僕の給与の3倍はもらっていたのではないでしょうか。

 

年齢と勤続年数について

 

NTUの特徴の一つでもありますが、他のMBAよりも若い人が多いです。
NTUから入ると就業経験が必要ですが、ヨーロッパからの留学生はフルタイムの就業経験がない人がほとんどなので、これも影響しています。
ちなみにヨーロッパからの留学生はMBAの学生の中でもかなりデキる人たちです。

雰囲気も若いですね。Work hard, Play hardが基本です。30歳を超えるとYou are oldなんて冗談を言ったりしています。

 

年齢:平均27歳

23 - 25:27%
26 - 29:54%
30 - 34:19%

 

勤続年数:平均5.2年

3年未満:15%
3 - 4:37%
5 - 7:37%
8 - 14:17%

 

GMATスコアについて

 

今年の平均GMATスコアは685で、昨年よりも高いスコアだったようです。
競争が激しいインド人や中国人の平均は700を超えています。本当かわかりませんが、中国人のクラスメイトは「中国人は700で足切りされる」とも言っていました。
日本人なら600を越えれば問題ありません。マイノリティー万歳。ちなみに500台はいません。

 

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出身業界 

 

ご覧の通りコンサルと金融で30%を超えます。チームになれば1チームにコンサルか金融出身者が必ずいるようなイメージです。
この30%という数字は他のMBAよりもかなり低い数値で、事業会社から来る人にとってもやりやすい環境だと思います。
MBAのランキングの多くは卒業後の年収を評価の一つにしているので、ランキングをあげようと思ったら、年収が他の業界よりも高い金融とコンサル出身の学生と、将来が保証されている社費の学生を多めに取ればいいなんてこともあります。
それでもNTUはランキングうんぬんよりも学生の出身業界の多様性を気にして取っています。学部時代はエンジニアリング専攻でしたという学生も多いですし、他は自動車メーカー、ホテルウーマン、学校の先生、化学メーカー、飛行機のエンジニア、シンガポール軍など、いろんな人がいます。

ただし、実際にグループワークをやるとコンサル出身者と金融出身者が抜きん出ていると感じます。普段から実務でMBAのようなことをやっているから慣れているんでしょうね。
僕がひいひい言ってる会計もファイナンスの授業も簡単そうにこなしますし、分析力もすごい。資料も綺麗に作ります。既に完璧なのに何しに来たんだと言いたいシーンが多々あります。

一方で、コンサル出身者、金融出身者の知識が薄いと感じるシーンも多々あります。
特定業界の記事を書くという課題が出ることがあって、僕も他の人の記事を自由に見れるのですが、やっぱり事業会社の最前線にいた学生の各記事は深いです。
また、コンサル出身者は提案はするものの、どうやって実行するのかという具体的な部分までは踏み込まない傾向にあります。
だからこそ、事業会社の最前線で仕事に打ち込んできた人もMBAには必要ですし、輝ける場所があります。

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