こんにちは、猫マグロです。
今回は「一つの組織にとどまり続けないほうがいい」ということを長々とお話ししていく記事です。
特に学生や社会人歴が浅い20代に読んでほしいです。
一つの組織にとどまらない
よくある例ですが、調達業務しか知らない人は、調達元に対して自分が客という状況しか知らないので、本来の性格がどんどん横柄になっていき、己の人間性を蝕んでいきます。
しかも周りも同じ様な人間ばかりなので、そうなっていることに自分でも気がつきません。
会社の購買力が自分の価値だと錯覚してくるのです。
また、採用担当ばかりやっている人はどうしても自分が人を選ぶ立場になるのでどんどん横柄になっていきます。会社の信用力や期待が自分の価値だと錯覚していきます。
トンボ鉛筆が炎上した出来事が典型例ですが、僕の実体験でも勘違いしている採用担当者に出会ったことがあります。
もちろん全員がそうなる訳ではありません。また、調達や採用担当はわかりやすい例であって、どんな組織や職種でも仕事は人間性に強く影響します。厄介なのは変化に気づけないことが多いということです。
同じ社内でもジョブローテーションで違う文化を持つ部署に行くなら問題ないと思います。同じ業務でも、他社ではやり方が違うかもしれません。
仕事の外のコミュニティで違うバックグラウンドの人と話す機会があってもいいでしょう。
とにかく一つの組織に止まってはいけないのです。
これは個人の人間性とか尊厳とか資質の問題であって、キャリアの話ではありません。
複数の角度から一つの物事を考えられるか。相手の立場を理解して議論できるか。大きな器と幅広い教養を持てるかどうか。実体験から生まれる人間の進化は人の魅力に直結しています。
また、商売に限定しても客、エンドユーザー、株主、上司や部下、他部署など、色々なステークホルダーがいて、特にマネジメントをする立場になればなるほど多くの立場の人間に気をつかわないといけません。
営業しかしたことがない、リーダー経験がない、公務員しかしたことがない、働いたことがない。そのことに問題を持っているのであれば、思い切って違う環境、文化に飛び込んでみることをおすすめします。
「あの時失敗してよかった」と思えるようになる
失敗しないと人はなかなか学習できません。逆に、失敗した経験はトラウマのように心の中に残り、再び失敗する恐怖心や二度と間違えないぞというモチベーションから圧倒的な学びを手にします。
失敗したから次は絶対に成功してやるというモチベーションは、巨大な成長意欲と具体的な行動へ導きます。真の学びは失敗からしか生まれないとさえ感じます。
新卒で就職活動をした時、僕は社会からけちょんけちょんにやられました。
入社後は淡々と仕事をして、求められる成果をあげて、評価も悪くありませんでしたが、営業になってからは何度も挫折を味わいました。
自分の力ではどうすることもできないという状況に何度も直面し、何度も悔し涙を流しました。
この失敗、挫折経験がなければ、給料も悪くない大企業をやめて、借金してシンガポールでMBAを取るというリスキーな意思決定はしていなかったと思います。
connecting the dots
スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチの中に、connecting the dotsという言葉があります。
Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
今の組織に、環境に、自分に満足していませんか。
不満を持ちながらもそれは変えられない、変える必要がないと決めつけていませんか。
そのままいつか幸せが自分のところに飛んでくると信じていませんか。
自分の人生の意思決定を自分でやって、色々なことにどんどん挑戦して、成功も失敗も経験して、豊富な教養と広い視野を持ち、大きな心の器をもった人間は魅力があります。
今の自分を信じ、自分のやりたいことに自分の意思で挑戦し続ければ、いつかは必ずその経験、知識、挫折、成功の一つ一つの点が線になって、人生を、そして自分を形成していきます。安定はリスクです。
今の自分に疑問を持っている人はやりたいことをやる。やりたいことがなくても、ちょっと興味があること、気になることは思い切ってチャレンジしてみてください。