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MBA学生のコロナ禍でのシンガポール入国手続き #1

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こんにちは、猫マグロです。
今回はシンガポールへの入国手続きについて解説していきます。
新型コロナウイルスの影響はシンガポールでも深刻で、入国手続きはより複雑になっています。

※この記事の情報は2021年6月2日時点での情報で、個人の体験によるものです。
入国手続きを進められる場合は必ず学校や職場、ICAやSTOなどの公機関からの一次情報を参照してください。

 

シンガポール入国手続き

1.大学からSOLAR Formをもらう

最初に大学がシンガポールのICA(Immigration & Checkpoint Authority)のオンライン申請システム、通称SOLAR(Student’s Pass Online Application & Registration)へ、Student Pass(STP)取得のための登録を行います。
ICAから許可が出れば大学経由で「SOLAR formの手続きが終わりましたよ」という内容のレターが送られてくるので、それまでひたすら待ちます。

 

www.ica.gov.sg

 

2.eForm 16の提出

大学からSOLARへの登録が終わったと連絡が来たら、eForm 16という申請書を学生が自分でSOLAR経由でICAに提出し、STPの発行を申請します。
手続き代が30シンガポールドルで、STP発行代が60シンガポールドルです。

 

3.In-Principle Approval(IPA-STP)発行

eForm 16が受理されるとin-Principle Approval Student Pass(IPA-STP)が発行されます。in-Principle Approvalの名の通り、これは仮の学生ビザのようなもので、正式な学生ビザ(STP)を手に入れるには入国後に手続きをする必要があります。

IPA-STPだけではシンガポール国内に滞在する効力はありません。
日本人は空港でShort-Term Visaをもらえるので、短期滞在者としてシンガポールに入国・滞在し、30日以内に手続きを終える必要がありますし、一部の国は入国ビザを別途取得する必要があります。

ただし、現時点では隔離期間が21日になっていて、Short-Term Visaで滞在可能な30日以内にSTPを入手するための手続きを終えることは不可能です。
このため、別途Short-Term Visaの延長の手続きを進める必要があります。

これで入国前のSTPの手続きは終わりです。

 

4.入国許可手続き

IPA-STPが発行されたら入国手続きを進めます。

Safe Travel Office(STO)の Webページから名前やパスポートの番号、入国希望日、IPA-STPの番号などを入力し、隔離ホテル代とPRC検査代を支払って入国申請を行います。
僕が申請した時は、代金の支払いと同時に入国許可のLetterがもらえました。
価格は3,250シンガポールドルです。

 

5.空港でのPCR検査代金前払い

隔離期間中のPCR検査とは別に、空港でもPCRを受ける必要があります。
STOのWebページ経由でチャンギ空港でのPCR検査代金を支払います。
価格は160シンガポールです。

 

safetravel.changiairport.com

 

6.PCR検査

出入国時に、出国の72時間前に日本国内で受けたPCR検査の結果を持っていく必要があります。
Tecotという経済産業省のサイトにシンガポール政府が認めている検査機関の一覧がありますので、このサイトから予約を行い、PCR検査を受けます。
現時点では鼻に棒を突っ込む検査(以下、SWAB)でも唾液検査でもOKになっていますが、シンガポール入国後の検査は全てSWABになります。
検査費用が検査機関で異なりますが、僕が行ったクリニックは20,000円でした。

 

www.meti.go.jp

 

7.E-Arrival Cardの記入

どこの国でも入国カードを書かないといけませんが、現在のシンガポールは渡航日前3日以内にWeb上で届けるシステムになっています。
この時点で隔離後の滞在先を記入しておく必要があります。また、これは健康状態の申請も兼ねています。

 

https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

 

7.渡航

空港で下記の書類を見せてチケットを発行してもらい、飛行機に乗ります。

・IPA-STP
・STOの入国許可証
・パスポート
・PCR検査の結果(陰性証明書)

 

8.到着・入国

空港に到着後、案内をしてくれる係員が大量に居るので、案内に従って順路を進みます。
チャンギ空港は日本語の案内も豊富ですし、導線がしっかり確保されているので迷うことはまずありません。
写真のように、要所要所で服にステッカーを貼られながら進んでいきます。
また、順路の途中で寄り道ができないようになっているので、空港内で海外渡航者用のSIMカードを購入したり、免税店に立ち寄ることはできません。

 

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9.空港でのPCR検査

順路の最後、空港の外のテントでPCR検査を受けます。5.で検査代の支払いを済ませた後、QRコードが表示されるので、これを係員に見せて手続きを進めます。
検査はSWABで、口と両方の鼻の穴に棒を突っ込まれます。
この時の結果は、隔離ホテル到着後、検査代金支払い時に登録したメールアドレスに送られてきます。

 

10.隔離

SWABテストが終わればすぐに指定されたバスに乗ります。隔離ホテルの情報を事前に知ることはできませんし、指定もできないので、この時点で行き先は不明です。

空港から20〜30分くらいでしょうか。僕が到着したのはシンガポールフライヤー近くの五つ星ホテルでした。
バスから荷物を下ろし、体温検査を行って、受付に向かいます。
ここでパスポート、フライト情報、IPAレター、隔離ホテル代金のレシートを見せます。
あとはタバコを吸うか、ベジタリアンか等のやりとりをして手続きは終わりです。
手続きが終わると部屋を指定されるので、自分で部屋まで行って自分で扉を閉めます。

2021年6月現在、日本からの渡航者の隔離期間は21日になっています。2021年4月までは14日でしたが感染者の増加を受けて隔離期間が変わりました。

隔離期間中の詳細は別の記事でお伝えしたいと思います。

 

長くなってしまったので、その#2に続きます。