こんにちは、猫マグロです。
今回はOSAKA METROのPITAPA登録型割引”マイスタイル”と定期券についてお話ししていきます。
マイスタイルの仕組みが分からない方や、どちらが得なのか分からない方は必見です。
※2018年4月7日 追記
2018年4月1日より大阪市交通局はOSAKA METROになりました。
マイスタイルの仕組み
マイスタイルはPITAPAを利用したOSAKA METROの登録型割引のことで、2つの登録駅間、もしくは対象駅といずれかの登録駅間で乗り降りした場合、利用額に対して支払額に上限が設定されるサービスです。
月あたりの上限は6ヶ月定期券の1/6。対象駅とは登録した各駅の区の両方に含まれる駅のことです。
PITAPAを持っていればwebサイト上で登録駅を設定できますが、学生は定期券窓口で登録する必要があります。
支払いは通常のPITAPAと同様に銀行口座から引き落とし。
例えば江坂ー本町(3区)を登録した場合、江坂から3区の範囲と本町から3区の範囲が重なる駅すべてが対象駅になり、月の支払い上限額が3区定期券の1/6である9,410円になります。
引用:OSAKA METRO HP
阿波座ー堺筋本町(1区)を登録した場合、阿波座から1区の範囲と堺筋本町から1区の範囲が重なる駅全てが駅になり、月の支払い上限額が1区の6ヶ月定期券の1/6である6,670円になります。
引用:OSAKA METRO HP
定期券よりも利用できる範囲が広いにも関わらず、月あたりの支払額は6ヶ月定期券と同じというスゴいサービスです。
僕もしばらくは地下鉄で通勤することになりますが、定期券を購入せずにマイスタイルを利用する予定です。
一方で、マイスタイルを利用する時に注意しないといけないことがあります。
それはマイスタイルに乗り越しという概念がないこと。
登録駅から乗って、登録駅でも対象駅でもない駅で降りた場合、上限額とは別に初乗り料金を含めたフルの運賃が請求されます。
例えば上の図(阿波座ー堺筋本町がマイスタイル登録駅)で、上限額を超えて利用している場合に、阿波座から森ノ宮まで行くと、上限額である6,670円に加え、阿波座ー森ノ宮の2区運賃240円が別途請求されます。
↓↓↓↓対象駅や上限額のシミュレーションはこちらのページから↓↓↓↓
定期券の仕組み
定期券は定期券販売所や自動券売機で購入します。学生定期券は窓口でしか購入できません。
簡単に言うと、任意の2駅間が乗り放題になる券です。
例えば江坂ー本町の定期券なら江坂ー梅田はもちろん、新大阪ー淀屋橋など選んだ駅の間同士の駅の乗り降りもできます。
乗り越しの場合、定期券の範囲外の運賃は初乗り料金を含めた額になります。
例えば江坂ー本町の定期券で江坂ー心斎橋を利用した場合、本町から心斎橋までの1区初乗り運賃180円が別にかかります。差額精算ではないんですね。
以前は磁気定期券のみで、紛失時に再発行ができないというえげつないデメリットがありましたが、平成29年4月1日から再発行可能なICOCA定期が発売され、このデメリットはなくなりました。
マイスタイルと定期券の比較
マイスタイルだと月あたりの利用額が上限額を下回った場合、実際に支払うのは利用額で済みます。
利用額が少ない月ならマイスタイルの方が得だということです。
同じ区間でも利用額が多い場合なら、マイスタイルでも定期券でも支払う額は一緒。
そしてこちらの例。
江坂ー本町の定期券では本町から千林大宮に行く場合、運賃の全額を支払う必要があります。定期券の経路から外れているからです。
マイスタイルの場合、本町から千林大宮は登録駅と対象駅間の移動になるので、割引を利用できます。
一方で、定期券では江坂ー本町間が乗り放題なので、新大阪ー梅田でも追加料金無しで利用できます。定期券のメリットを活かした使い方です。
江坂ー本町で登録したマイスタイルで新大阪ー梅田を利用すると、両駅のどちらも登録駅ではないので、初乗り料金を含めた運賃の全額を支払う必要があります。
これがマイスタイルと定期券の違いです。
マイスタイルと定期券、どっちにする?
休日に梅田やなんばなどの御堂筋線沿線に出かけたいという人ならマイスタイルの方が得なことが多いです。
定期券では御堂筋を通らない人(例えば大日ー天王寺)でも、マイスタイルにすると梅田、心斎橋、なんば等の御堂筋線の主要駅や弁天町、大正までもが対象駅になり、割引を受けられます。
大阪市の非市街地エリアや市外から通勤・通学している人はマイスタイルの方が得なことが多いです。
一方で、定期券が御堂筋線を通っている人(例えばあびこー新大阪)で、休日でも御堂筋線沿線で買い物するだけというなら定期券の方が得だと思います。
なんば、心斎橋、梅田等の主要駅がすべて乗り放題になるからです。マイスタイルのように登録駅や対象駅を気にする必要もありません。
迂回定期もありますから、利用の仕方によってはマイスタイルよりも得するかもしれません。
とにかくまずはシミュレーションをしてみましょう。
休日の利用も含めた月々の経路と運賃を全部書きだしてみて、マイスタイルの月々の料金と定期料金を比較してみるのが一番の方法です。
お得に地下鉄に乗っちゃいましょう!