僕は経済・経営系の学部に通っていて、1年生の時から会計の授業があります。
簿記3級に合格すると、テストを受けなくても必修の会計科目の単位がもらえたので必死に勉強しました。
会計と聞くと毛嫌いする人が実に多いのですが、大学の教授が自己満足で書いたような本を読むよりも、電卓をポチポチする方が僕には性に合いました。
そんな感じで大学1年の秋には2級を取り、早々に僕の簿記ライフは終了しました。
あの時に1級を目指していたらまた人生が違った方向に向いていたかもしれません。
簿記とは?
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。
また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
(日本商工会議所HPより引用)
簡単に説明すると、簿記とは企業のお金の出入りを帳簿(企業版の家計簿)に記録していくものです。
お金の出入りを帳簿に記入する能力を試すのが簿記検定です。
簿記検定の種類
簿記検定と一括りにされがちですが、検定は一つではありません。
日本商工会議所の「日商簿記検定試験」、全国経理教育協会の「全経簿記能力検定試験」、全国商業高等学校協会の「全商簿記実務検定試験」があります。
多くの場合、簿記検定と言われると日商簿記を指します。
このブログでも簿記=日商簿記を意味しています。
日商簿記検定について
日商簿記は4級から1級まであり、どの級も70%を取れば合格です。
3級からはじめて2級を目指す人が多く、2級レベルになると企業の決算書を見て意味がわかるようになります。
1級の合格者には税理士試験の受験資格が与えられます。
合格率は回によってかなりムラがありますが、平均すると3級45%、2級25%、1級10%ほど。
試験は年に3回、2月・6月・11月に行われます(1級は6月・11月のみ)。
就職・転職には2級以上で有利になると言われています。
1級の難易度は別格で、持ってるだけで尊敬の眼差しを受けられるかもしれません。
日商簿記3級について
ビジネスパーソンに必須の基礎知識。
経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い。
基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる。
中小企業や個人商店の経理事務に役立つ。
(日本商工会議所HPより引用)
3級では仕訳や簿記一巡を中心とした商業簿記の問題が出題されます。
仕訳とは利益と損失、資産、負債、純資産を分けて書くことです。
過去に出題された仕訳の問題を見てみましょう。
第1問(20点)
下記の各取引について仕訳しなさい。ただし勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。現金 有価証券 当座預金 売掛金...
1.関東商事株式会社の株式 1,000 株を1株当たり¥180 で購入し,購入代金は証券会社に現金で支払った。
3級は仕訳ができれば合格できます。問題をたくさん問いて、出題のパターンを覚えるのが仕訳をマスターするコツです。
申込方法
各地の商工会議所のホームページから申し込むことができます。
こちらのページから調べてみましょう。
簿記3級は1週間で受かる?
他の方のブログで3級に1週間で合格したなんてエントリがあったりなかったり。
1日の勉強時間にもよりますが、初学で1週間はかなり厳しいでしょう。
3級は仕訳が全てといっても過言ではありませんが、そのパターンを覚えるだけでも時間がかかります。
とは言いつつも、難しい試験ではありません。
1日2時間、1ヶ月で十分合格できる難易度です。
繰り返し問題を解くと知らない間に仕訳ができるようになります。
おまけ:受検の決意を固めたら電卓を買おう
いい電卓は間違いなく簿記の学習効率をあげます。最低でも”12桁”、”GTボタン付き”の電卓を買いましょう。
メーカーによってキーの配置が違うので、普段電卓を使っている方は同じメーカーのものを購入するといいと思います。
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