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天狼院書店のライティングゼミの正直な感想

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こんにちは、猫マグロです。 
以前、天狼院書店のライティングゼミに参加していました。 今回はこのライティングゼミの感想をお話しします。受講を考えている方はぜひ読んで下さい。

 

※同ゼミを修了された方や受講中の方から沢山コメントをいただいておりますので、受講を検討されている方はコメント欄までお読みいただければと思います。

 

 

天狼院書店とは

 

天狼院書店が提供するのは、「READING LIFE」という新しいライフスタイル。「本」だけでなく、その先にある「体験」までを提供する次世代型書店です。

引用:天狼院書店HP

 

天狼院書店をご存じでしょうか。最近メディアへの露出も多いので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
ホームページには次世代型書店とありますが、ライティングゼミを受講していて思うのは、天狼院が一つのコミュニティだということ。
天狼院は本屋ではなく、本がコンセプトのコミュニティであって、ここに集まる人のカラーも皆どこか似ています。
マスメディアへの露出も増えていて、僕もU-29に川代さんという方が出演されていたのをきっかけに天狼院書店に興味を持つようになりました。

 

twitter.com

 

ライティングゼミとは

 

ライティングゼミの名の通り、「最後まで読んでもらえる文章を書くこと」を目標に天狼院書店の方が文章の書き方を教えてくれる講座です。
受講料は月2回20000円×4ヶ月=80000円でした。なかなかいいお値段ですが、申し込んだ時点では安いものだと思っていました。たった8万円で毎月の収入が増えるなら対費用効果抜群ですからね。

まだ受講中ですが、ライティングゼミの内容は最後まで読んでもらえる文章を書くためのテクニックから、書く上での心構え等のメンタル的な部分にまで及んでいます。
この講座で教えてくれる文章の書き方にはクセがありますが、特に文章を書く経験がない人には役に立つと思います。

一方で、ブログや私小説など日常的に文章を書いている人は経験則的に知っていることが間違いなくあります。僕もブログのPV数が伸びずに2回自らのブログを閉鎖して、ここまでたどり着いた身です。
試行錯誤する中で、「こうすれば読んでもらえる」「文章を書く時はこんな心構えで書くのがいい」みたいなぼんやりしたものを自然と学んできました。
だからこそ、ライティングゼミで教えてくれることの中には「そんなもん、当たり前やないか」というような部分もありますし、本当にそれでいいのかと懐疑的になる部分もあったりします。8万円の価値があるかと聞かれれば何とも言えません。

もちろん経験のない人にとっては、これまでは経験しないと分からなかったことをスパッと教えてくれるというメリットがありますし、講座の中身に懐疑心を持たず、素直にテクニックや知識を体得できると思います。この場合8万円以上の価値はあると思います。

 

問題はメディアグランプリなのです

 

文章の書き方を勉強したなら、その知識を使ってみたいですよね。使いましょうということで、天狼院書店のwebメディアに記事を投稿して、ゼミ生間でPV数を競いましょうというメディアグランプリというものがあります。

 

tenro-in.com

 

最初に天狼院書店は本屋というよりもコミュニティだという話をしました。メディアグランプリも例外ではなく、書いている側はもちろん、継続して読んでいる側も天狼院に対してロイヤリティがあるコミュニティの一員が相当数を占めていると思われます。
どれだけのWebページ訪問者が新参者で、どれだけの読者が高い天狼院に対してロイヤリティを持っているのか僕にはわかりませんが、PV数を稼ぐには読者とのマッチングが不可欠です。
どんなWebメディアでも言えることですが、PV数を伸ばすことが目標なのであれば、コミュニティが求めている文章を書けるかどうかがカギになってきます。
極端な話ですが、女子御用達のキュレーションサイトであるMERYに、「ヘラブナ釣り〜アワセの極意〜」なんて記事を投稿しても誰も見ないでしょう。

ライティングゼミをただ受けるだけではなくて、能動的にユーザーの評価を得たいと思っているのであれば、メディアグランプリというコミュニティが求めている記事を自分が書けるのかどうかという点はライティングゼミを申し込む前に考えないといけません。

  

メディアグランプリに原稿を出せない

 

僕も最初の方は記事を書いて、審査を受けて、掲載されたりされなかったり、という感じでした。しかし2月に入ってからは全く出せていません。書けないし、書く気が無くなりました。
書く気が無くなったのは単純な話。天狼院書店のWebメディアと僕のコンテンツが合わないからです。
僕が書きたいこと、書くことはあくまでも実用的なジャンルに限定されます。誰かの役に立つかどうか、誰かが知りたい情報かどうかを考えて僕は記事を書いています。

一方、天狼院のwebメディアでは個人の体験記やオピニオンが主流です。
悪く言えば自分語りで、自分=コンテンツです。コンテンツの良し悪し以前に、僕が書きたいことと天狼院がゼミ生に書いて欲しいことがマッチしていない。だからどうしても書けないのです。

それと、これはただの悪口になってしまいますが、全体的にフィードバックが雑です。
書いた記事をメディアグランプリに掲載するかどうかは、天狼院のスタッフが審査を行い決定します。
投稿した記事に対しては、掲載の可否に関わらずフィードバックを貰えますが、現状ではそれ自体がただのやっかみのようになってしまっています。

例えばある時に、「リーダビリティが弱い」というフィードバックを受けました。
どこがどうなっているからリーダビリティが弱いのか。そして、どこをどうすればリーダビリティが良くなるのかを明示してもらえるといいのですが、実際のところ「リーダビリティが弱いから、もっと読者のことを考えて書きましょう。今回は掲載を見送ります」で終わってしまっています。
8万円程度だからこんなものかと思うのか、8万円も出したのだからと思うのかは人それぞれですが、僕自身ライティングゼミに対する期待値が高かっただけに、この点は不満が残りました。

 

ライティングゼミの受講を考えている方へ

  

ライティングゼミを申し込む前に、やっておいたほうがいいことが数点あります。
天狼院というコミュニティ、ライティングゼミの内容、そしてメディアグランプリとのミスマッチをなくすために必要なプロセスだと思うので、受講料を支払う前に検討してみてください。 

・天狼院書店というコミュニティの雰囲気を知るために、実店舗に足を運ぶ。
・メディアグランプリに掲載されている記事を見て、同じような個人体験やオピニオン的な記事を書けるかどうかを考える。共感できるか、面白いと思えるかを考える。
・天狼院書店の店主である三浦さんの本を読んで、この人の元で学びたいかどうかを考える。

 

 

個人的にはどれかひとつでもアウトならやめておいた方がいいと思います。講座自体は勉強になりますが、継続できるかどうかは自分次第。
しつこいようですが、天狼院書店、ライティングゼミ、そしてメディアグランプリに少しでもロイヤリティを持てるかどうか、受講料を払う前に考えてみて下さい。